Exhibition

女性金工作家11人による
「第3回フレアの会」開催
2025年11月01日(土)~11月09日(日)
営業時間10時~17時 11月05日(水)のみ休廊
■富山・香希画廊
【出品作家】
萩野紀子 岡本佳子 大角幸枝
植田千香子 押山元子 笠松加葉
田口典子 細谷みちる 岡原有子
竹之内恵美子 藤江聖公
近年、19世紀後半から20世紀前半に活躍した女性作家の紹介が際立つ。
今春、ヒルマ・アフ・クリントの展覧会が東京国立近代美術館で開催された。
2015年にヘレン・シャルフベック展が東京芸術大学美術館で、
2019年に「モダンウーマン-フィンランド美術を彩どった女性芸術家たち」が
国立西洋美術館で開催された事等、記憶に新しい。
日本では1887年に東京美術学校(東京芸術大学の前身)が設立されたが、
女子学生の入学は1946年、敗戦後GHQの教育改革で男女共学が実現してからと
半世紀以上の時を待たねばならなかった。
日本工芸会金工部会が2022年に発行した「金属工芸」によれば、
1954年に「第1回無形文化財日本伝統工芸展」が開催されて以来、
年譜に女性金工家の名が登場するのは、
2009年大槻昌子氏の文化庁長官賞受賞、
翌2010年に大角幸枝氏の紫綬褒章受賞と、
近ごろになってからの事である。
翻って最近はまるで潮が入り混じるように、
敢えて「女流」と言うこともはばかられる時代になった。
フレアの会はメンバーすべてが女性の金工作家で2021年に結成。
ビエンナーレの開催で今年3回目を迎えた。
金属という素材は真に手強いが未知の魅力に富む。
鉄の意志で獲得した技と経験。
儘ならぬ素材に導かれた表現の妙味と美しさを、
ご高覧ご堪能頂ければ幸いである。










