Exhibition
8人の女性金工作家による
「第1回フレアの会」開催
10月23日(土)~11月07日(日)
※会期中10月27日(水)のみ休廊
■富山・香希画廊
【出品作家】
大角 幸枝 大槻 昌子 岡本 佳子
押山 元子 15代鈴木 盛久
萩野 紀子 細谷みちる 藤江 聖公
「思いがあれば技術は後からついてくる」と不世出の陶工河井寛次郎は言った。
寛次郎ほど様々な製陶技術を身につけそれを自由に使いこなした作家も稀だろうが、
作品の表にその技術を誇示することはなかった。
技術習得にかかる長い忍従の時間に耐える事は、精神を鍛え己を磨く「行」でもあろう。
内にあふれる何かを表現するために技術なくしては前に進めない。
寛次郎は「仕事」と題した拓本に次のように記している。
…いやな事でも進んでします
進む事しか知らない仕事…
仕事の一番すきなのは
苦しむことがすきなのだ…と。
機械は手仕事の領分を軽々と陵駕し、デジタル全盛の時代、
市場にはデジタルアート資産なるものまで登場した。
「アート」が大衆の日常を彩る一方で、
「美術」とは何か、問わざるを得ない令和の今である。
ここに8人の金工作家の作品をご紹介する。
金工は伝統工芸の中でもとりわけ腕力が求められるハードな仕事だ。
現代において「女だてらに」とは時代錯誤だろうが、かつては男の牙城であった。
その世界に挑戦した8人の女性金工作家による、第一回フレアの会。
確かな技術に裏打ちされ素材を生かす優れた仕事。
それらの作品を実見し、美の真理は変わらないと信じたい。
作品に宿る「美との対話」をどうぞお楽しみください。
※ご来廊されるお客様へのお願い
●マスクの着用 ●検温 ●入場カードの記入
(当画廊では換気・消毒などの対策をとっております。)