Exhibition
「没後20年 南桂子銅版画展」開催
2024年10月3日(木)~14日(月・祝)
※会期中10月9日(水)のみ休廊
■富山・香希画廊
南桂子(1911-2004)は富山県高岡市生まれ。
銅版画家浜口陽三と出会い、1953年に渡仏しパリに定住。
その後1982年にサンフランシスコに移住し、1996年に帰国。
2004年に93歳で逝去するまでの間、
多くの銅版画作品を制作しました。
今年、没後20年を記念して作品約30点を展示いたします。
いつのまにか秋が しのびよつて来ました。
二、三日前窓から眺めたら
街路樹の葉が黄色くなつて居るので、
「あゝ、亦夏は逝つたかー」と、
おどろきました。
―中略―
黙々として流れるセーヌ河は、
然し、これから、秋から冬にかけて、
くめどもつきぬ詩情に
充ちあふれて来るのです。
そして巴里全体が 灰色の詩と美しさに
つりこまれるのです。
(南桂子『自由美術家協会 会報』一九五六年)